🟢「やられたら、やりかえす?」~映画『ぼくたちの哲学教室』を見て考える究極の問い🟢
8/16、気になっていたドキュメンタリー映画「ぼくたちの哲学教室」(@youngplatojp)を、福井メトロ劇場(@fukuimetro)で見てきました。
まず一言は、福井での上映期間あとわずか、みんな見て!!!
北アイルランドのベルファストにある「ホーリークロス男子小学校」での実際の教師たちと生徒たちの日々を追ったドキュメンタリー映画。
僕もこの映画で初めてちゃんと知りましたが、
北アイルランド紛争以降、プロテスタントとカトリックの激しい衝突の結果ベルファストの街には「平和の壁」と呼ばれる分離壁が築かれています。
住民にとって命を懸けた争いの記憶がまだ新しく、引き続き様々な対立がある街にあるこの小学校では、「哲学」が主要科目になっています。
そこで生徒たちは、普段から「哲学」の授業を通じて
「やられたら、やり返して良いのか?」
「なぜ」
など、究極の問いを考え対話を繰り返していきます。
そして学校内でケンカが起きれば、
その生徒たちにまた
「なぜケンカが起きたのか」
「相手を殴ってどんな気持ちになったか」
「友達ってなにか」
などを、先生が対話を通じて生徒たちにじっくり考えてもらいます。
その取り組み自体すごい、
でももっとすごいのは、それでも残念ながら起こってしまう様々な衝突を、
ケヴィン校長はずっと対話で向き合い続ける、その姿勢です。
僕がこの映画で一番心に残っているのは、
ケヴィン校長がある生徒に
「やられたら、やり返して良いのか?」
と問うたことに、彼は
「やられたら必ずやり返せって、パパがいつも言っている」
と答えるところ。
僕は、これを
「なんてひどいパパなんだ!」
なんて短絡的な捉え方をべきではないなと思います。
このパパが経験してきた現実は、
紛争状態の中で相手からの攻撃に対して反撃しなければ全てが奪われていく世界なのです。
しかもこれは決して僕たちのこの世界の「過去」の話ではなくて、
8/15に投稿した終戦の日の話に重なりますが、
今もこの世界は、武器を持たねば、攻撃されたら反撃をしなければ、他国や敵対勢力にやられる状況だらけなのです。日本も。
大人たちの社会がそのような現実だらけなのに、
子どもたちには理想論を言うのは果たして正しいのか誰もわかりません。
ただ一つこの映画から僕が強く受け取ったことは、
友達、同僚、地域の人、他国の人など1人でも多くの他者と答えのない問いの対話(つまり哲学)を重ねれば重ねる分だけ、
答えや価値観が違えど相手への「不信」が減っていく、争いが減っていくのではないかということ。
本当に、人間っぽいな~。
なんかわからんけど対話をめっちゃ時間かけないとひとたまりもなく崩壊していくこの人間社会。
合理性の真逆。人間なんて絶対「超非合理だ」ということを、年々確信していきます。
そんな非合理の極みでもある気がする「政治」の世界で、
他者との「前向きな対話=哲学」を永遠と重ね続けて、
僕が死ぬときにどれだけ対話的な社会を残せるかを人生かけて実験していきたいな~と思った映画でした。
ちなみに彼に対してケヴィン校長がどういう対応をとったのかの答えは…
ぜひ福井メトロ劇場に足を運んでください笑
ちなみに、前夜にたまたまのメッセージのやり取りから行くことになった長谷川 さやか さん、
当日朝になんかたまたま会う用事があった流れで行くことになった見谷 明希子 さん、
ご一緒できて鑑賞後にウダウダ語れて楽しかったです、ありがとうございました😁
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