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🚅北陸新幹線「小浜・京都ルート」について(京都出張の報告など)🚅

活動報告

この投稿は東京での「福井県議会 北陸新幹線整備促進議員連盟・決起大会」&「関係国会議員への要望活動」へと向かう北陸新幹線に乗りながら書いています。

さて、国の令和7年度予算においては残念ながら小浜・京都ルートの「認可・着工」にまでは至らず、
認可後に行う作業を前倒しする「推進調査費」を14億5000万円(前年度比1500万円増)計上するところまでとなりました。

昨年、詳細駅位置とルートについては
・南北案(京都駅)
・桂川案
の2案にまで絞り込まれたところです。

そのような中でここ半年ほど特に、京都で
「小浜・京都ルートは厳しい、米原ルートをもう一度考えるべきでは?」
という声が一部のメディアから報道されるようになってきました。

認可・着工を実現するには当然、
沿線自治体の一つである京都の方々の実際の状況や考えは重要になってきます。

そこで、
県議会「ふくいの党」としても福井県内にいるだけだと分からない京都の方々の生の声や各種懸念、また事業者(鉄道・運輸機構)側の対策方針などをしっかり調査すべく4月に京都・大阪へと出張してきました。

以下、超要約して共有します。

※配慮が必要なテーマであり訪問相手の方々のお立場もあることから、記載内容はかなりぼかし省いています🙏
(踏み込んだ詳細を知りたい方は個人的に聞いてください)

※この出張には政務活動費を活用しています(飲食費は自己負担)

👇️👇️👇️

🟢ヒアリングさせていただいた方々

・藤井聡さま
(元 内閣官房参与・京都大学 教授)

・門川大作さま
(前 京都市長)

・京都仏教会の方
(某 超有名なお寺の1つ)

・京都市議会議員の方

・鉄道・運輸機構
(北陸新幹線建設局)

・福井県 京都事務所 所長

・その他、京都の政財界の方々

🟢聞いたこと・所感

・京都市民はやはり市内を通るルートに反対的姿勢の人も少なくない
(強く反対の人もいるが、多くは関心が薄い)

・そういった市民の状況感を背景に、京都の政界としても推進の動きをしていくのが厳しい情勢(反対姿勢の政治家も少なくない)

・京都市民にとっての懸念は、大別すると
「地下水」「文化」「市民生活」「財源」

・「地下水」について、京文化の象徴たる京豆腐や地酒などでも活用しているため懸念が大きい

・以前の地下鉄東西線の工事のときに井戸水が枯れたりした記憶も大きい
※実はこれはシールド工法でない区間によるもので、今回は前提が違う

・「文化」について、京都の地下には未調査の埋蔵文化財が多数ありそれらをどうするのかという懸念
※実は今回の工事の深度は文化財が埋まっている層を通らない

・「市民生活」について、主には長い工事期間中の狭い市内の道路混雑への懸念
※土砂の運び出し期間の平準化などで最大限対策をとる方針ではある

・「財源」について、京都市も京都府も財政は決して楽な状態ではなく、北陸新幹線より他にもっと金かけてほしいことがあるという思い

・上記※で記載したような事実は、京都の方々にまだ全然伝わっていない
(3/25に初めて自治体向け説明会がされたが、議員や市民への詳細は説明会は未実施)

・国土強靭化(災害時の交通網の多重化=リダンダンシー)の意義は京都ではあまり響いていない

・小浜や福井・北陸への時短効果(京都から小浜へ19分、福井へ40分)などは意外と伝わっていない

🟢調査を踏まえ、これからすべきこと(山岸の主観として)

①事業の詳細を多方面へ伝える

現在言われている懸念の多くは事業主体である鉄道・運輸機構がすでにその科学的な対策をしっかり持っているが、まだ全然伝わっていない。
だからこそ説明の場をこれから圧倒的に増やすべき。
(福井県内も当然ですが、特にこれから通る京都で。)

②自治体の財政負担の軽減と経済・税収効果の検証

鉄道・運輸機構の方で払拭できない大きな懸念である財源課題について、現行の着工5条件における財源スキーム(沿線自治体などの負担額の計算方式)を「国土強靭化のためのプロジェクト」として自治体負担が減るよう現実的に修正すべき。
一方で、沿線自治体側も開業による経済&税収効果などを定量的に算出し、決して負担だけのものではないということを認識・発信すべき。

③京都目線での意義の整理・発信

地方に通すのではなく都市部に通すという数十年ぶりの新幹線であることを鑑みて、通される都市部側の意義・メリットの考え方は合意形成のために改めてしっかり整理し発信に努めなければいけない。
(例えばシンプルに「19分で小浜の美味い魚と食べに行けるようになる!」とかも大事かも…)

👇️👇️👇️

以上です。

この話は一朝一夕でどうにかなるような話じゃない、それをしっかり対話し、最適解を見出し進めていくのが「行政」以上に「政治」の役目。

僕も一人の政治家として少しでもできることを実行していきます。

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